概要
一般に,レシプロ形ポンプではピストンの直進運動を得るために,スライダ・クランク機構が広く用いられます.ところがこの機構は構造上,ピストンとスライダの間に摩擦の原因となるサイドフォースが発生し,効率低下の原因となります.そこで,ピストンの直進方向に対して直交する方向にスライダを配置し,理論上サイドフォースの発生しない機構を用いてポンプの試作を行います.
解析および実験装置の設計
運動学モデルを構築し,クランク軸での入力回転に対する各部の運動や部品間に作用する対偶作用力の解析を行います.ピストンの運動は,横軸をクランク角とするとき,正弦曲線を描きます.
また,比較のために,クロスヘッド付ピストン・クランク機構およびスコッチヨーク機構の運動学モデルも構築しています.
実験装置の製作
実験装置の製作をしています.また,下段には,比較対象として製作したクロスヘッド付スライダ・クランク機構とスコッチヨーク機構の実験装置です.
卒研ポスター